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2007年05月27日 時点の情報

東京都小平市:東京都薬用植物園

「植物と人類の関わりの妙に、思いを馳せるひとときを」

薬用植物園正門

場所:東京都小平市中島町21-1
東京都薬用植物園ホームページ

地図:マピオン・カーソルをちょっと右に動かして「ひがしやまと」駅を出して下さい


散策日:2007年5月23日
天気:晴れ

行きやすさ:☆☆☆
オススメ度(花の量):☆☆ 薬草や木本およそ1600種

面積:3.2ヘクタール(3200平方メートル)

最寄り駅:西武拝島線東大和駅より徒歩2分
      JR立川駅北口から 西武バス南街方面行で都立薬用植物園前下車
入場料:無料
   
開園時間:9:00~16:30(4月~9月) 
       9:00~16;00(10月~3月)
駐車場:無(身障者の方専用だったと思います、詳しくはお問い合わせ下さい)

トイレ:有(園内2箇所)
売店:無(飲み物の自販機のみ1箇所)

問い合わせ:042-341-0344


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昭和21年に開園の、都内で唯一の薬用植物専門の植物園である。
普段はなかなか実物にはお目にかかれない、世界各国のの貴重な薬草や草木、およそ1600種が栽培されている施設である。

東京都の組織再編・リストラに伴い「要見直し=廃園になるかも・・・」と、ちょっとした地域ニュースになった施設。平成19年度の予算原案によると、予算措置がなされ、存続方向になったとのこと。
将来的には民間へと業務委託がなされていくのだろう。

薬用植物のみならず、武蔵野の自然を残した雑木林も有していて、四季の移ろいが楽しめる。

なんといってもこの施設の目玉は、栽培禁止の「アヘンケシ」及び、貴重な「ヒマラヤの青いケシ」が見られるということ!
「アヘンケシ」は都内では唯一、ここでだけ見られるのだ。(建前上はね! ・・・っておいおい^^;)
加えて「大麻アサ」もお出まし。聞いただけで頭がクラクラして来そう!?

園内は、「温室」「漢方」「民間薬」「製薬」「染料」など、用途別にブロック分けされ、それぞれの立て札に「薬草としての効能」が記されているのがポイント。

花壇でおなじみの「スイセン」「スズラン」もれっきとした「有毒植物」として、一員に加わっておるのです。


まずは正門入って正面の温室から。

イランイラン イランイラン立て札


アロマテラピーの精油原料となる「イランイラン」の花。それはそれはいい香りがした。
その他にも、チョコレートの原料のカカオの木、お菓子の香り付に使われるバニラなど、そう広くはないが盛りだくさんの温室。

そして温室本棟の右横には、「青いケシ」が鎮座しておられる分棟がっ!
・・・しかし・・・!

外には出さん!

この日は暑かった(28度~・・・)ため、お出ましになるはずもなく、深窓の貴婦人のごとくガラス越しのご対面と相成った。

青いケシ

しかし、数鉢並んだそれぞれの株に花が咲いていて、なかなかの眺め。そこだけ見てると高原のそよ風♪

さて、ふたたび外界へ。灼熱の外界には、芍薬が美しく咲いていた。

シャクヤク シャクヤク

美人の立ち姿にもたとえられるこの花は、もともと薬用として渡来した。
ボタンもしかり。そして、ユリも薬効があるとされ・・・すなわち「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」の3花は、すべて薬効、とくに婦人病に効果があるとされるもの。昔の人はよく言ったモノだ。

園内には、ちょっとした野外ステージ、あずまやなどもある。
野外ステージでは、「薬草教室」が年に数回開催されるようだ。ミニコンサートとか、演芸大会とかやったら楽しいのに。「薬草コント」とかね。ためになりつつ笑える、まるで「タモリ倶楽部」のよう!?

野外ステージ あずまや


さてさて、本日のメインイベント! 「アヘンケシ」の栽培地区に近づく。

人の背丈をはるかに超える柵に、厳重に囲まれている。普段は2重だが、開花期は外側の柵と内側の柵の間に入って見ることができる。(2007年は5月25日までだった)

一番たくさん植えられていた白花「一貫種」は終わり。最後の一輪が遠くに見えた。写真右端、おわかりになるでしょうか。
カッパの頭のようにも見える「ケシ玉」を傷つけて、出てくる乳液を乾燥・精製するとアヘンになる。縦に入っている筋は、研究用アヘンを採取した跡と思われる。

アヘンケシ

草丈が結構高く、威圧感あり。


別種はまだまだ花盛り。八重咲きである。けっこう派手。大名行列の毛槍みたい。

アヘンケシ


そんでもってだめ押しの毒草2種。「ドクゼリ」と「ジギタリス」。
こちらは柵も何もないので、じゃんじゃん触れるのだ!

ドクゼリ ドクゼリの「効能」

ジギタリス ジギタリスの効能


ほっと一息「マイカイ」。すばらしくよい香りがした。一輪で「ローズの園」。

マイカイ マイカイの解説

そのほか、「薬事資料館」も併設されていて、人間の暮しと植物との関わりの多さ・深さに触れられる施設。
お手洗いの整備等、「予算つけてもらってないのね^^;」と感じてしまう部分が確かにあったが、運営次第によっては「大バケ」する可能性を秘めている。目黒の「寄生虫博物館」にも似た雰囲気がある。実にもったいない。

ちょっと小洒落た「レストハウス」設置とかオリジナルグッズ販売とか・・月並みではありますが、人寄せ企画を打ち出していけば、東京都の名所(迷所!?)のひとつとなるのではなかろうか。
奮起を切望しつつ、薬草・毒草に別れを告げたのであった。

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